季節ごとに食べるものが変わる人間とは異なり、養豚では一年を通して同じ飼料をバランス良く与える必要があります。SPCでは1年に4回、季節の変化に合わせて飼料の配合を変化させ、常に同じお肉が生産できるようにしています。
飼料設計
島根ポークの特徴の一つが、長い飼育経験から生まれた独自の飼料設計です。飼料は豚肉の味を左右する大きな要素であり、養豚経営にとって極めて重要です。SPCでは創業以来ケンボロー種に最も適した飼料設計を独自に行い、どんな栄養分が最も最適であるか各種ミネラル・アミノ酸等々から三大栄養素の成分を細かく分析。厳選した素材のみ使用したオリジナルの飼料を与えています。
飼料設計のポイント
穀物原料を高温・高圧で加工することにより、原料の持つ栄養価値・初夏吸収性を向上させる加工法。
(基本的には母豚からの授乳で成長します)
0〜10 日
7〜20 日
20〜30 日
30〜50 日
50〜70 日
75〜85 日
85〜110 日
出荷
母豚用飼料
カロリーをやや低めにして繊維質を多めにし、母豚になった時に沢山の飼料が食べられるように若い時から胃腸の発達を促進する配合にしています。
栄養バランスのとれた乳が沢山出るような栄養密度の高い配合にしています。
エコフィード(食品残渣物)の利用
エコフィードとは食品残渣を原料として加工処理されたリサイクル飼料です。食品メーカーから毎日たくさんの食品残渣が発生しており、その多くが未だ廃棄物として処分されています。エコフィードは環境に優しい資源循環型社会を作り、食育にもつながります。
※ 島根ポークでは加工された食品は利用していないため、エコフィードの中添加物などは含まれていません。
- 1.
- 品質が安定していること。
- 2.
- 安定的に入手可能であること。
- 3.
- 供給量に大きな変化がある時は、2ヶ月以上前に把握できること。
- 4.
- 危険物質が混入していないことが明確であり、その安全性が担保されていること。
- 5.
- 流通経路や輸送ルートが明確であること。
- 6.
- 価格が安定しており、且つ栄養価値に見合った価格であること。
- 7.
- 配合割合と肉質に与える影響との関係が明確にわかっていること。
- 8.
- 家畜・家禽の飼育農場で食品残渣物を一定量以上使用する場合は、「飼料製造管理者」などの有資格者の配置を義務付けること。
- 9.
- 食品残渣物を一定量以上使用する事業所には、その安全性と利用状況(使用量、対象家畜など)について県または国に定期的な届出を義務づけること。
安心・安全な食肉を提供するには、飼育している豚の健康維持がとても大切です。毎年2回定期的に、飼育している豚の「ウィルス・細菌・寄生虫」などの感染状況の検査に取り組んでいます。「微生物検査」、「病理学検査」等を行います。また、血液検査、虫卵検査だけでなく、屠場に出向き実際に内臓もチェックしています。
島根県金城町は小さな地域に温泉施設がいくつもある他、ミネラルウォーターとして販売されるほど水が綺麗な地域として有名です。そんな環境に恵まれた農場で使用する水は地下100m以上の岩盤の割れ目から湧き出る天然水(自然水)を汲み上げ、飲み水や施設内の掃除用として利用し、水質検査を定期的に行うなど安全管理を怠りません。